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外国の結婚式と披露
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フランス、オーストリア
フランスの結婚式
フランスの結婚式には、二通りあります。一つは「マリアージュ・シヴィル」といって、市町村役場で行なわれます。パリでは区役所の結婚式場で、区長さん臨席のもとに、まず新郎新婦の財産目録を公証人が読みあげることから始まります。二人はそれぞれ一人ずつ保証人を連れていきます。区長さんの訓示を聞いてから、結婚薄にサイン。「リヴィレ・ド・ファミーユ(家庭手帳)」が渡されます。それにはまず、新郎新婦の名前ボ書き込まれ、子どもぶ生まれるごとに名前を書くことになっています。この日の区長さんは、三色旗の色の飾り帯をして席に臨みます。
もう一つの結婚式は、「マリアージュ・ルリジュー」で、教会の結婚式です。カトリック国フランスでは、宗教上の結婚をして教会の承認がないと、一般では二人を正式の夫婦と見なさない場合がよくありました。しかし市民としては、もちろん区役所へ結婚手続きをしなければなりませんので、教会の儀式のあと、改めて区役所でも儀式を行なうことぶ多いようです。
しかし最近のパリでは、思想的、経済的な理由や、若い人の自主性によって、教会の華麗な儀式を行なわず、区役所だけで、それも平服のままで結婚式をする人たちがかなりあります。
チロルの花嫁花むこ
ウィーンからスイスへの途中、オーストリアのインスブルックで泊りました。この町はチロルの古い都です。住民たちはカトリックの信者です。次の朝、私は回廊のついている昔ながらの街の中心を歩いていました。そして、とある町角で、花嫁花むこ姿の若い二人に出会ったのです。
花むこが友だちと話をしていました。これから教会に行って式をあげる0だというようなことを。花むごはタキシードに白ネクタイ、花嫁はオーガンジーのべール、レースの花嫁衣装で、白い長い手袋に花束を抱いていました。二人とも、どこかの店員とでもいいたい平凡な市民でしたが、質素なこの花嫁花むこの姿には、新鮮なものが漂っていました。それは二人の喜びの現われだったかも知れません。
「世にも幸福な花嫁花むこさま!」日本語ではとうてい口から出せないのですが、私はそういって友だちと別れた二人に話しかけました。ふいに話しかけられて驚いた様子でしたが、写真を一枚とらしていただけまいかというと、いささか安心したらしく、急に顔を見合わせたあとで、どうぞということになりました。
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